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job security ? ネイティブが使うsecurityに込められた意味とは

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日本は"job security"が高い?

大学生のころ、とある有名オンライン英会話サイトでフィリピン人の先生と会話をしたことがありました。
やはりオンライン学校。私のレベルにあわせて、ゆっくりとわかりやすい英語で話してくれました。

そこでお互い簡単な自己紹介をし、自分が大学生であること、また自分の趣味などを話し、私の緊張がほぐれたところで、将来の夢、就職の話になりました。

私は理工学部の人間だったのでエンジニア志望だというと、先生は海外で働く気はあるかと尋ねてきました。
どうも、日本のエンジニアは同じような仕事をしてもアメリカやヨーロッパのエンジニアよりも低賃金・長時間労働なのだそう。日本は残業大国としてフィリピンでも知られているそうです。

しかし、私は、日本で働くと返答しました。それは海外に挑戦したくなかったというだけでなく、欧米だと簡単にクビを切られかねない、日本だと待遇は悪いかもしれないけれど、一度就職したら簡単には解雇されないからです。私はそのことを説明しようとしましたが、それを表す英語を知らなかったため、ながながと下手な英語で説明する羽目になりました。

私の長い説明を聞いた先生は、

Oh, you have a high job security in Japanese companies!
まあ、日本の会社ではJob securityが高いのね!

と驚嘆しました。私はこのjob securityという言葉になじみがなく、会話を中断してもらいました。
jobは仕事、securityは日本では警備の意味でつかわれるので、少し違和感があったのです。

security"は護衛・防衛だけじゃない!

先生が教えてくれたjob securityの意味は、「仕事が確保できる度合い」でした。

日本には存在しない概念のようですが、職を持たない人が多いアメリカやカナダではたびたびニュースなどで使用される言葉なのだそうです
(ちなみに日本の失職率は2.9%でアメリカの半分、OECD諸国の中ではスイスに次いで第二位なんだそう)

これが高い仕事ほど、クビになる割合は低いのだそう。
先生が言うには、

If you work at a company with low job security in America such as ●●, you will be fired soon unless your performance is good.
もし●●のようなアメリカのjob security(雇用保障)が低い会社で働いたら、良い成果が出なければすぐにクビになる。

という例文を教えてくれました。

日本だとセキュリティという言葉は、パソコンのセキュリティとか家のセキュリティといったように、「安全」を意味しますね

しかし、英語のsecurityにはそれだけではありませんでした。もっとおおまかに、「人や組織を犯罪や攻撃から守る」「将来起こり得ることを予防する」「危険なものがなくて安心する」といった意味も込められていたんです。

例えば、

Financial security in Japan is high.
日本の金融保証は高い。

job securityでいえば、例えばアメリカの大臣の説明で

A country's job security is an important component of measuring the well-being of its citizens.
ある国の仕事保障は、その国民の健康度をはかる大切な要素である。

のような使われ方があります。
他には、安心という意味で

The girl was shocked to know the fact that she had been lulled into a false sense of security.
その少女は、自分が間違った状態の安心感を得ていた(本当はずっと危険だったのに安心していた)という事実を知ってショックを受けた。

のような表現があります。
これは、私が別の英会話学校で聞いた、ある日本の漫画のストーリー説明の時に外国人のかたが使っていた表現です。
内容は漫画の展開なのに、なんとなく知的に感じますね!

何かあったらsecurityを呼びましょう!

そして最後にもうひとつ。securityには「警備員」の意味もあります。

アメリカに住んでいる友人によると、いままで話してきた「安全」「安心」のような意味よりも、この意味の方がより一般的に使われることが多いように感じるそうです。

ご存知の通り、海外、の治安は悪いです。有名な観光地であっても、カメラや財布を出した瞬間にとられちゃったり、お店に強盗が入ったりすることがあるそうです。とくに日本人はそういう経験が浅いため、狙われやすいのだとか。
もし事件に巻き込まれたときは

Call the police!
警察を呼んでくれ!

というべきでしょうが、事件現場がショッピングモールやホテルの中だった場合、

Call the security!
警備員よんで!

の方がよくつかわれるそうです。
もし海外に行って何か起こったら、

Call the security!
と叫びましょう。

できればそういう機会には出会いたくないですけどね(笑)

このように、securityには「安全」だけでなく、「安心」「防御」のような意味合いも含まれています。
安全という意味では、なかなかラフに使うことはないかもしれませんが、安心・保障の意味では意外と使われますね。
もしくは、旅先で事件に巻き込まれたら、警備員を呼ぶときに Call the security!と叫べばいいみたいです。

できれば使いたくない言葉かもしれませんが、現地で何がおこるかわかりません。いざというときに覚えておくといいのではないでしょうか。

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