相手「Hello(訳:こんにちは)」
自分「ハ、Hello!(訳:こんにちは)」
相手「You do not know? Lampard is……(訳:知っている? ランパードが……)」
自分「Huh? Lampard? What is that?(訳:ハァ? ランパード? なにそれ?)」
相手「You do not know football?(訳:フットボールを知らないの?)」
自分「No. I know(訳:いいえ。知っているよ)」
相手「Lampard is……(訳:ランパードが……)」
自分「Huh?(訳:ハァ?)」
――“言葉の壁”が存在する外国人と会話を行うとき、重要なのはボキャブラリー(英単語を知っている数)よりも〔話題の知識の豊富さ〕です。
たとえば、日本人では外国人スポーツ選手に興味を抱いていない人も多くいると思われますが、外国人は日本人よりも比較的に“スポーツへの関心”が強く、昨今のスポーツ選手に精通している方も多くいます。
そんな外国人と会話をするとき、たとえどんなに英会話が達者であっても、スポーツについてなにも知らなければ、英会話は成立しません。
逆に、英会話技術が未熟であっても、外国人の関心のあることについての知識を増やしておけば、どんなにチグハグであろうと会話が成り立ちます。
真に『英会話を楽しむ』ためにも、英会話を習得するのであれば、日頃から外国人の好む話題/外国人が嫌う話題についての知識を高めておきましょう。
此度は、これまで『オンライン英会話』で出会った外国人と〔盛り上がった話題〕、〔出してはいけない話題〕などについてまとめてみました。
≪外国人との会話で盛り上がれる話題≫
【スポーツ】
アメリカ人 = アメリカンフットボール/ベースボール/バスケットボール
ロシア人 = サッカー
ヨーロッパ = サッカー/アイスホッケー/水泳
カナダ人 = アイスホッケー
スペイン人 = バスケットボール
フィリピン人 = バスケットボール
ブラジル人 = サッカー
中国人 = 卓球
インド人 = クリケット
オーストラリア人= クリケット
――各国ごとに“人気のスポーツ”はバラバラなものの、スポーツが好きと言うのは万国共通。
『オンライン英会話』に多いフィリピン人には、“バスケットボール”が人気なので、バスケットボールの話題へは比較的に食いついてきてくれます。
・好きな選手について
・昨今の試合について
・好きなチームについて
・スポーツ経験について
など
スポーツについての話題で盛り上がることは、どのスポーツにおいても大体同じなので覚えておきましょう。
【映画】
映画は基本的に翻訳・上映されるため、国境を超えて盛り上がれる話題のひとつです。
なかでもアメリカ人とインド人は映画の観賞を“ひとつのステータス/教養のひとつ”と考えているところがあり、特に映画に興味がなさそうな人でもいろいろな映画に関する知識を持っているなんてことがあります。
・有名な監督のハリウッド映画
・評判のインド映画
・ディズニー映画
・3Dアニメーション映画
・アニメーション映画
・ジブリ映画
など
――上記の映画をひととおり抑えておけば、話題に尽きることはありません。
さらにまた、NPO法人のCATiCなどの団体がフィリピンなどの東南アジアにて、日本の古典映画を放映することがあるらしく、日本人よりも黒澤明の映画について詳しかったりなどします。
※ ちなみに、筆者おすすめの洋画は『TED』や『ソーセージ・パーティ』など。
話題性のみならダントツですので、とりあえず借りて見てみてください。
【日本アニメ】
・ドラゴンボール
・ワンピース
・ドラえもん
・しんちゃん
・ポケモン
など
――「アニメなんて子供の見るモノ……」そんなふうに考えているのは、よほど勉強不足な人くらいであり、日本のアニメは世界的に“価値ある産物”として評価されています。
上記のアニメに関する話題や日本でのグッズ販売の状況などを話すと、アニメに興味のある外国人は「夢のようだ」などと食いついてきてくれるので、話題に困ることがありません。
≪出してはいけない話題≫
【宗教】
・キリスト教(22億5400万人/世界人口の33%)[イタリア/フランス/ベルギー/スペイン/ポルトガル/中南米/アメリカ/カナダ/イギリス/ドイツ/オランダ/オーストラリア など]
・イスラム教(15億0000万人/世界人口の22%)[インドネシア/マレーシア/トルコ/エジプト/サウジアラビア/イラン/イラク/中東 など]
・ヒンドゥー教(9億1360万人/世界人口の13%)[インド/ネパール/バリ島 など]
・仏教(3億8400万人/世界人口の5%)[中国/韓国/ベトナム/タイ/カンボジア/ラオス/スリランカ/ミャンマー/チベット など]
・バラモン教
・ジャイナ教
――世界的な割合でみれば[10人に9人]は何かしらの『宗教』を信仰しています。
日本人は[仏教]を信仰されていると認知されているものの、毎週・日曜日に神社へ通ったり、神様に祈りをささげたりなどしている人はごくわずか。
外国人との会話で『宗教』についての話題を出したとき、ちゃんと宗教を崇拝していない日本人の行動は恥ずべき事と外国人に思われてしまうことがあります。
なにかしらの『宗教』を心から崇拝していないのであれば、できる限り外国人とのあいだでは『宗教』に関係する話題を出さないことが無難です。
【エロ】
「When did you first have sex?(訳:いつ初めてのセックスをした?)」
「Have you ever seen parents sex?(訳:親のセックスを見たことある?)」
――日本人はエロに奥ゆかしい、と外国人からは思われていますが、世界的に見てみると意外にもオープンエロな傾向があります。
男女間を問わずに、上記のような質問をしたりなどして盛り上がることができますけれど、それは日本人独特の風潮。
エロに奔放的だと思われている外国人はかえって、そういった類の話を嫌う傾向があり、エロいこと大好きだろうと思って外国人に話しかけると、本当にビックリするくらい嫌悪されます。
筆者はそれを知らずに――
「この前、精子検査に行ったんだけど、そのとき男の医者に金玉揉まれて、その揉み方が絶妙で、ついつい勃っちゃったよHAHAHA」
日本人であればウケてくれそうなネタを外国人に言ったらドン引きされて、それ以来、その外国人とは連絡がつかなくなりました。
※ エロが嫌いなのではなく、“あからさまなエロネタ”を嫌う傾向があるようです。
外国人のエロの寛容度に関する線引きは難しいので、なるべくならエロ会話は避ける方が良いでしょう。
そうですね。英語はあくまでも意思伝達のためのツールで、結局自分に伝えたいことがなければ会話は楽しめませんでした。アートや漫画は鉄板ですね。
自分の場合は南米の方と話していて、てっきりオープンなのだと話題にしたら思ったより反応が薄くて驚いたのを覚えています。先入観を持たずに人を見て接することもやはり必要ですね。ただし、スポーツネタは安定しているのは確かだと思います。
確かに、日本に興味がある外国の方にはアニメ好き率が高いですね!私は漫画もアニメも知識がゼロに等しく、逆に教えてもらうことがあります。
スペイン人とフィリピン人は、バスケットボールに興味があるのですね。意外でした。 野球が好きな私と話が合いそうなのはアメリカ人だけのようです。人それぞれ、共通項を覚えておくと話題を選択しやすいですね。
私は文化として欧米を取り上げるのなら、まず映画ですね。
それから文学、音楽とあるのですが。
スポーツも文化、ということも理解はできるのですが、積極的に考えたかと問い詰められると、どうも…。
現在(2018-06-26時点)、サッカーのワールドカップが行われていますが、全く門外漢に過ぎない私は日本人選手ですら顔と名前が一致しないありさまですので、楽しめるという要素は特にはありません。
この文章の冒頭の「Lampard」という語句にしても、サッカー(あるいはフットボール全般)のスラングもしくは隠語かと思ったくらいですので。
人名でした。フランク・ランパードという親子二代(シニアとジュニア)に渡る英国の有名な選手だそうです。
言われてみると確かに日本人のスポーツ感は、「日の丸」一辺倒に偏り過ぎているかのように感じますね。
Jリーグが発足する以前に、どれだけの日本人が世界各国のサッカーに興味を持っていたでしょうか。私は全く記憶が無いのですけれど。
MLBに関しては日本人プレーヤーが複数活躍しているので(過去には日米を通じてのスーパースターも)マスコミの注目度も大きいのですが、それも日本人選手がメジャーの球団のユニフォームを着ているから、という理由が大きいと思えるのですがねぇ。
こういうことも文化の違いかな、ということを教わり、また認識が深まったことに謝意を表します。