日本でも昨今は物騒な犯罪が増えていますが、海外では日本人目当てのスリやひったくり、その他銃犯罪など危険な目に遭遇する確率が高まります。
テロも、世界中いつどこで巻き込まれてしまうかもわかりませんよね。
常に私たちは危機意識をもって過ごさなければなりません。
そして自分の身は自分で守るしかありません。
そんな中、いざという時に言葉が出てこないようでは危険を回避できません。
そこで今回の記事では、海外で事件や事故、災害などのトラブル時に備えた英語表現をご紹介します。
世界の危険地域
こちらは、外務省の海外安全情報の画像です。
危険な地域が色別で紹介されています。
・黄色の地域がレベル1,十分な注意が必要 ・薄いオレンジの地域はレベル2,不要不急の渡航禁止 ・オレンジの地域はレベル3、渡航中止勧告 ・赤の地域はレベル4、撤退勧告 |
こう見るとアフリカ大陸、中東、中米付近が特に注意が必要な地域であることが分かります。
日本から割と近い、インド含む東南アジア諸国も注意が必要な地域であることもわかります。
したがって、旅行や出張、留学、海外赴任等それぞれ海外に渡航する目的は様々あると思いますが、事前に各国の安全情報を確認するとともに、緊急時に備えた言語もある程度理解しておく必要があります。
海外で想定しうる緊急事態
SOSの英語を理解する前段として、まずは海外で想定しうる緊急事態の状況を考えてみたいと思います。
とりあえず思いつくままに書いていきたいと思います。
空港を出発してまず第一に考えられるのが、ハイジャックでしょうか?
そして現地についてからは、盗難や詐欺、道に迷う、大事なものを無くすことも考えられます。
怪我や病気はもとより、事件や事故に巻き込まれたり、テロや自然災害に見舞われる可能性もあるでしょう。
ここまで書くととてもネガティブな気持ちになってしまいますが、それらを想定した英会話を事前に知っておこう!
というのがこの記事の趣旨ですのでご理解いただければと思います。
さて、次からはいよいよ本題に入りたいと思います。
SOS.緊急時に役立つ英語表現
それぞれのシーンごとに使える表現を掲載したいと思いますが、まず一番最初に緊急時に全般的に対応しうる表現をご紹介します。
全般に使える表現
緊急事態です。
It‘s an emergency. |
どうしましたか?
What happened? What‘s the problem? What‘s the mattar? |
助けを必要としている人がいた場合には、このようにぜひ声をかけて頂きたいです。
大丈夫ですか?
Are you okay? |
逃げろ
Run away! |
このように叫んでいる人がいたら、すぐにその場を離れましょう!
すぐに来てください。
Please come right away. |
迎えに来てもらえませんか?
Can you come pick me up? |
pick up me?ではないので、語順に注意しましょう。
何か事件や事故に巻き込まれてしまった場合には、知人や頼れる人に迎えにきてもらうよう依頼しましょう。
911に電話してください。
Please call 911. |
アメリカとカナダは緊急電話が911です。
911に電話すると、警察、救急、消防のすべてに対応しています。
とにかくアメリカやカナダで緊急事態に合ったときは911と覚えておきましょう。
911に電話をかけた後の会話もイメージができていればとっさの時に慌てずにすみます。
What‘s your emergency? どうしましたか?Police,fire or ambulance? 警察、消防、救急のどちらですか? |
緊急通報したら上記のように聞かれると思います。
その後場所や状況を聞かれるので、説明してください。
落ち着いてください。
Calm dawn. |
急な事故で皆がパニックになっていたら、このように発言して落ち着かせてあげてください。
冷静さを失っては思わぬ二次災害に遭遇しかねません。
注意しろ。
Watch out. |
逆に交通ルールを守らない人や、危険な行為を行っている人にはこのように注意してください。
気を付けて。
Be careful. |
あなたの家に行ってもいいですか?
Is it okay if I come to your place? |
もし自分の家で何かトラブルが起こってしまった場合は、知人の家に行かせてもらいましょう。
まもなく助けがきます。
Help is on the way soon. |
on the wayは直訳すると、~の途中です。
助けが向かっている途中という意味ですね。
犯罪・事件に遭遇した場合に役立つ表現
海外でのトラブルで一番頻度が多く、気をつけなければならないのが犯罪や事件です。
このようなトラブル時に役に立つ英語表現をご紹介します。
道で誰かに襲われました。
I was attacked on the street. |
海外では盗難目的で襲われることもしばしばあるので注意が必要です。
誰かが私のノートパソコンを盗んだ。
Some body stole my laptop. |
ちなみに英語ではノートパソコンとは言いません。
膝の上に乗せるという意味から来たlaptopと言います。
誰かが私の財布を盗んだ。
Somebody stole my wallet. |
財布、スマホ、パソコン、カメラ、パスポートは狙われやすいので気をつけてください。
見知らぬ誰かが家にいます。
There‘s someone in my house. |
警察を呼んで
Call the police! |
緊急時には大声でこちらを叫んでください。
あの男にに触れました。
That man touched me. |
女性は痴漢や強姦にも注意です。
海外では夜道の一人歩きはやめましょう。
動くな
Freeze(フリーズ) |
発音に注意です。Please(プリーズ)と聞き間違えないように注意してください。
昔、日本人(留学生?)だったか定かではありませんが、上記の発音を聞き誤って死亡してしまった事件がありました。
危険人物だと勘違いした現地の人が、銃を構えて「動くな!」と言ったのですが、その日本人は「フリーズ」と「プリーズ」と聞き間違えて動いてしまったのです。
ネイティブの発音は聞き分けるのが難しいですが、フリーズとプリーズは細心の注意が必要です。
中に入れてください、だれかが私の後をつけてきているんです。
Could you let me in? Someone`s following me. |
事故や災難にあった場合に役立つ表現
海外では事故や、自分の不注意からトラブルを起こしてしまう可能性も往々にして発生します。
そんな時に役に立つ表現です。
事故にいました。
I got in an accident. |
誰か救急車を呼んでください。
Somebody, call an ambulance! |
怪我人を見つけたらこう叫んでください。
火事だ。
There‘s a fire! |
ここからは、負傷したり自分の不注意で起こったトラブルに関する表現です。
足が折れた。
My leg‘s broken. |
ここが痛いです。(痛い部分を指さしながら)
It hurt here. |
医者に診てもらわないと。
I need to see a doctor. |
どこか痛いのですか?
Do you have any pain? |
道に迷ってしまった。
I‘m lost. |
ケータイ電話をなくした。
I‘ve lost my phone. |
自然災害時に役立つ表現
このカテゴリーでは自然災害にまつわる単語を最初に掲載します。
地震 | earthquake |
台風 | typhoon |
津波 | tsunami |
竜巻 | tornado |
火山灰 | volcanic ash |
溶岩 | lava |
土砂崩れ | landslide |
洪水 | flood |
土石流 | debris flow |
地盤沈下 | land subsidence |
地割れ | Crack in the ground |
避難 | evacuation |
非常口 | emergency exit |
ほんの一例ですが、自然災害時に役立つ表現です。
建物から離れろ
Get away from the building. |
建物が崩壊するかもしれない。
It might collapse. |
停電しています。
There is power outage. |
川が氾濫する恐れがある、逃げろ
The river could overflow. Stay away! |
一緒に避難しよう
Evacuate together. |
万が一海外で自然災害のトラブルにあってしまったら、英語で声を掛け合って迅速に避難してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、海外でトラブルに遭遇してしまった際に役立つ英語表現をご紹介しました。
しっかり事前準備をして海外に渡航してください!
ぜひ、皆さまの海外渡航の成功をお祈りしております。