5年ほど前の経験で恐縮ですが、3か月ほどオンライン英会話を受講しました。
外人との対面コミュニケーションが日常的なものではないため、大変緊張しましたが、ネガティブなストレスはなく、総合的には良かったのではと思っています。
教育内容は定型的なもので、文法的にも新たな発見・強化ができたという印象はありません。
また日本人相手の英語教師なので、下手な英語でも理解しようという姿勢で臨んでくれたので、英語自体のスキルアップは期待できませんでした。
それよりも、外人との対話の度胸がついた、という意味で良かったと思います。
現在、私はある日本企業に勤めていますが、私の同僚の多くの日本人は中学から大学まで、約10年間も英語の文法を習っているので、多少の読み書きはできますし、簡単なものであれば、英語の文献もそれなりに理解できます。
ただ外人とのコミュニケーションの機会が極端に少ないため、英会話という意味では、まだまだ日本は鎖国状態が続いています。
あとは会話の度胸さえつけばなんとかなると思うのですが、何事にも完璧を求めたがる日本人の性として、発音も文法も完璧に会話できないといけない!
という強迫観念に囚われてしまい、会話しようとしない人が多くいます。
一方、海外の現地企業で活躍している日本人をたまにTVなどで見かけるのですが、彼らの英語は必ずしも流暢なものではないけれど、しっかり現地の外人とコミュニケーションが
とれています。
もっと自信を持って、恥ずかしがらずにブロークンイングリッシュで英会話をできる雰囲気をみんなで醸成していければ、高いお金を払って英会話教室に通わなくとも済むのですが、なかなかそういうことにもなりそうにありません。
そこでこれから英会話教室に期待することは、”いかにして、恥ずかしがらずに、ブロークンイングリッシュでも自分の意思をしっかり伝えたいと思うことができるか”ということを方針にして、生徒指導してもらいたいと思います。
そのための動機付けとして、例えば世界中の英語を母国語としない人たちの英会話レベルを知ってもらい、日本人が現在イメージしている英会話のハードルを下げられないでしょうか?
どうも今の日本人は、”英会話ができる”ということは、飛行機のパイロット資格を持っているような感覚を持っているように思えますが、できれば普通自動車免許レベルの感覚に下げるべきです。
実際、私自身も仕事でたまに外人と接しますが、普通自動車免許レベルでなんとかなってます。
(相手は困ってるかもしれませんが・・・)