恋愛に関する英会話として役立つかどうか不明ですが、私が体験したちょっと切ない恋愛話です。
あれは私が大学生だった頃、私が通ったいた大学生にアメリカからの提携大学から来た交換留学生の男の子と、自分が取っていた授業の席が隣同士だったことをキッカケに数人の友達と一緒に「友人の一人」として親しくなりました。
彼は日本語や日本文化(といっても漫画やアニメといったオタク系ですが)に非常に興味があったので、漫画やアニメに少し詳しかった私とは一番話が合い、お互いに一番好きな漫画本を交換したり、彼が一人で行くのをためらっていたアニメ専門ショップにも一緒に付き合ってあげました。
交流が深くなるにつれ、私の方はあまり特別な感情を抱かなかったのですが、彼の方は少しずつ異性として私を見ているようでした。
ある時、二人で期末試験の勉強をしようと大学の図書館で一緒にいたとき、いつもはおどけている表情だった彼が真顔になって「○○(私の名前)、you are my reason to live」と言ってきました。
しかし、私は恋愛表現に関する英語だとは微塵にも思わず、「は、何を寝ぼけたこといってんだ?『あなた、わたしの生きる理由』ってなんだ??」と内心ドン引きしながら、笑って返事をはぐらかしてしまいました。
彼とはその後も友人としての付き合いがありましたが、大学卒業後は彼は母国に帰り、私も就職で生まれ故郷に帰ったりと距離が開いてしまったせいもあり、交流も自然消滅してしまいました。
それから数年後、弟がウェブカメラを使って先生とやり取りするオンラインで英会話教室の授業を受けているのを一緒に聞いていたとき、英会話の先生が「you are my reason to live」は恋愛表現でよく使うフレーズと教えてくれました。
「あなたなしでは生きられない位好きなんです。」という表現だったことを聞き、瞬時にあの時の記憶が蘇ってきました。
あの時、彼は私に精一杯の表現をしてくれたのに対し、私はハッキリとしたリアクションをしなかったのです。
彼に対して申し訳ないやらあの時の自分に腹が立つやらと、いろいろな感情がグルグル混じってしまい、不覚にも号泣してしまいました。
傍にいた弟やウェブカメラの向こうにいる先生をビックリさせてしまいました。
今はよき伴侶にも恵まれ、穏やかな日々を過ごしてますが、あの時のことをふと思い出すと心の奥がチョッとだけ痛みます。