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ヴァレンタインになってください!

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昔から、学校で習うことと世間で知ることの間には大きなへだたりがありますが。
私自身が体験したのは、へだたりというか、ちょっとした勘違いでしたね(笑)。

しかし後になってよくよく考えてみると、損したような気がしないでもありません。
うーん、結果的に損したのかしら。

20代の初めごろ、私は海外に語学留学をしていました。
すでに大学を卒業して働いていましたから、3か月の語学留学というのは、聞こえのいい長期休暇みたいなものでした。
直属の上司に海外留学したいから退職したい、といったら、仕事に役立つだろうからいってきたらいい。

職場では退職ではなくて、休職扱いにしてあげましょう、なんてことがあったのです。
今からでは考えられませんね。時代がのんびりしていたんでしょうね。
で、留学中、うんと仲がよくなった男の子がいました。

彼は当時すでに20代も終わりかけで、男の子というのは失礼ですが、品のいい顔をしていていかにも坊ちゃんぽかったのです。
ちなみに彼はアラブ系でした。
タンカーの設計技師で、それこそホントに仕事のためにやってきていました。

だから勉強の仕方も半端ではなかったですね。
英語もよくできましたし、通常のクラスのほかにビジネス英語もとっていました。

その彼がいよいよ帰国するとなった時に、2人でデートをしました。
これで最後だなってお互いにわかっていました。
映画が終わって、ご飯もすんで、私のアパートまで送ってくれる時に彼が一言いいました。

 「Would you please be my Valentine?」

英語力が全然足りなかった私は、バレンタインという言葉だけを聞き取りました。
はあ、バレンタイン?
まだ10月の終わりだよ、何を言っているのかなって。

で、きっとバレンタインのころにまた会おうねっていう意味だと判断し、いとも軽く答えました。
「Sure」
もちろんよ、って。

この答えを聞いた時の、なんとも言えない彼の顔は今でも忘れられません。
あー、こいつ、全然英語を勉強してなかったなって感じでした。
泣き笑いというか、諦め顔というか...。

この場合のValentineは、Girl friendという意味です。

つまり、その時彼は告白していて、しかも帰国まぎわですからそうとう切羽詰まっての告白だったのです。が、受け手(私)の英語力が圧倒的に足りないものですから、単なる再会のことだと思って、「いいよー」なんていうチャラい返事になってしまったのでした。

その彼とは今でもメールしていますし、去年は奥さんを連れて日本に来ました。
彼はバリッとしたビジネスマンになっていて、奥さんはおしとやかなナイスカップルです。
きっとこの人ならValentineの意味を取り違えることなんてないんだろうなーと思ったのでした。

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