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Bite off more than you can chewとは?

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能力よりも上回る役目を引き受けようとすること

小中高とアメリカで過ごした私ですが、やはり高校がどの時代よりも勉強が大変な上、ストレスも大きかったです。ただでさえどの国でも高校時代とは青春時代でありながらも複雑で難しい年齢と時期でもあります。

20代まで後少し、といった、大人になるまでの大きなステップとそれに伴う努力や労力が要求される時期と言えるのではないでしょうか。アメリカの高校と言えばアメリカのドラマなどの印象が日本では強いかもしれませんが、恐らくアメリカの高校生は日本の高校生と違い受験戦争とは無縁で勉強もあまりせずパーティーばっかりしている、なんていうイメージを持っている人も中にはいるかもしれません。

実際ドラマの中の気楽で楽しそうな高校生活を送ることができるアメリカの高校生も中にはいるかもしれませんが、こればかりは区域や目指している大学などが大きく関わってきます。

私が住んでいた地域はかなり勉強熱心な地域で、良いことか悪いことかは別として地元の高校は公立でありながらも非常に優秀な高校であったため、住所を別の人に借りてまでその高校に通っているクラスメイトまでいました。本当は違法行為ですが、その高校に通うために書類上その区域に住んでいるということにするためです。

大学レベルと言われているAPクラス(Advanced Placement、つまり高度なレベルの授業のこと)も豊富にあり、またHonors(これも授業レベルが高いとされ成績表にHonorsの「H」が表示されていると大学にも高く評価される場合が多い)の授業も多くありました。そういった高度な授業を自ら選択し良い成績を収めながらSATなどの統一試験を受け、習い事やボランティア活動にも精を出す生徒が溢れている高校でした。

私もその一人でいようとしましたが、睡眠時間が3時間という日も頻繁にあり、四年間ある高校生活の三年目である11年生のときにはHonorsやAPの授業を欲張って選択しすぎたことに気付き、学期の途中でオフィスに行って校長先生に相談し、HonorsやAPの授業を減らして普通レベルのクラスに変更してもらう手続きをしてもらいました。そのときに、そういった変更に応じてくれた校長先生が私に言ってきた言葉でした。

You’ve made the right choice; you were clearly biting off more than you could chew by taking so many difficult courses.
正しい判断だと思うよ、難しい授業をこんなにたくさん受けることは明らかに無理があったと思うからね。

大学からの評価を周りと同じぐらい気にしていた私が悩んで考えた結果、難しい授業をいくつか諦めることをやっと決めたときに校長先生が親身になって言ってくれた言葉でした。

当時の私はあまりにも周りのクラスメイトからの影響とプレッシャーを受けており、皆が諦めずに続けていた難しい授業を諦める自分は楽して悪いことをしているかのように感じてしまった部分もありましたが、そういった私の気持ちも理解した上で校長先生は自分のペースに合った時間割を選べば良い、健康の方が大事だから、と私の選択を肯定して自信を持たせてくれました。

この場合、「biting off more than you could chew」とは直訳すると「噛み砕くことができる分より多く噛み取った」という意味になります。食べ物で例えると食べきれる分よりも多めにパンなどをちぎってしまった、といったところです。つまり上述の例の場合はこなすことができる授業よりも多く難しいものに挑戦しようとしてしまった、自分ができることよりも多くやろうとしてしまった、という意味になります。

守れない約束をしてしまうという意味も

個人的な話になりますが、私は高校卒業後にアメリカの大学に進学するか日本の大学に進学するか迷っていました。とりあえずアメリカで受かった大学の籍を保留しておき日本の大学を受けることにしましたが、付き合っていた彼氏と高校卒業直後に別れました。もし半年頑張って日本の大学で行きたいところに受からなかった場合は翌年戻ってアメリカで大学生活を一年遅らせて始めるという予定でしたので、私自身は彼氏とは別れなくても遠距離恋愛という形で連絡を取り続け、私がアメリカの大学に進学することにしたらまた関係を続けようと提案しました。しかしそのときに彼氏が返して来た言葉が現実的なものでした。

Don’t bite off more than you can chew; once you’re in Japan you’ll be wrapped up in your studies and new life in Japan.
守れないような約束はしないでおこうよ、日本に住み始めたらもうそこでの勉強と新しい生活で頭がいっぱいになるに決まっているんだから。

彼氏曰く、日本という遠い国で受験勉強と共に新しい生活を始めたらもう遠いアメリカにいる彼のことを考える余裕もなくなり、例えアメリカに戻ったとしてもお互い変わっているはずなので元に戻ることはできない、お互いのために分かれた方が良いということでした。

悲しい言葉でしたが現実を考えたらそうなっていた確率は高いと思います。結局最終的に私は日本の大学に進学し、当時の彼氏と再会することはありませんでした。この例の場合の「bite off more than you can chew」とは「守れない約束をする」という意味になります。

自分の能力やキャパシティーを大きく見積もり過ぎることによりできることよりも多くのことをやろうとしてしまうこと、それは自分の歯で噛み砕いて消化できる以上の大きさのパンをかじりとろうとすることと同じような行動と言えます。

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