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Take your medicineは受けるべき教訓を受け、伴う行動をとること

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正しくないことを「治す」ための「薬」を飲む=「Take your medicine」

ときには自分がやった好ましくない行為が自分に返ってくることがあります。世の中はときには悪いことをやった人に罰のようなものが与えられるようにできています、もちろんそうでない場合も多々ありますが。

社会に出てしまえばときには与えられるべき教訓や罰が与えられない場合もありますが、学校といった限られた空間では先生が生徒たちが向き合うものを大幅にコントロールできてしまうため、何か好ましくないことをした生徒を目にしたときには教訓を与えるために罰を与えたりすることがあります。もちろんクラス全体の連帯責任として煙たがられる課題を与えたり自由時間を減らしたりすることも先生ならできます。

私自身がアメリカで小学校時代を過ごしていたときにもそういったことが結構頻繁にありました。クラスがうるさくしたり先生の言うことを聞かない生徒が一人でもいたりしたらクラス全員が犠牲になり、楽しみにしていたものや時間を与えてもらえなくなったりしました。ある日、小学校4年生のとき、難しい算数の課題が出ました。休み時間の前に提出するように言われましたが、一つしか出されていなかった難しいチャレンジ問題は30人近くいる生徒全員にとっても難解であり、休み時間前に提出できる生徒は一人もいませんでした。それでも休み時間になったら学校のベルが鳴り、生徒たちは皆いつも通り休み時間を過ごしに遊びに校庭に出ました。何があっても休み時間はいつも通り過ごすもの、子どもであった私たちはそう思いたかったのだと思います。もちろん課題の問題を解けなかった私自身も他の子どもたちと同じように遊びに出ました。

結局課題に関してはその日学校が終わる前までに適当な答えを書いて出した人もいましたし、私や残りの生徒には家に持ち帰り親に手伝ってもらい翌日に提出した人もいました。中には結局やらないまま終わった人もいました。その課題が出た次の日の休み時間になったそのときでした。

Nobody turned in their assignment on time yesterday, so you all have to take your medicine today by staying in during recess time.
昨日誰も課題を時間通り提出しなかったので、今日は皆その教訓として休み時間は教室の中で自習していなさい。

先生が皆に発した言葉でした。皆課題が出た当日に提出できなかったことには罪悪感を多少感じながらも、最終的に提出すれば何とか先生も許してくれるだろうと期待していたのでしょう。私自身もそうでした。前の日に課題を出さずに休み時間をいつも通り過ごした「罰」として翌日には休み時間は教室に皆で居残り自習をしなくてはいけないことになり、厳しい現実と向き合うことになったのです。その厳しい展開には私自身も他の生徒たちも驚き、中には少しだけ泣きそうになった生徒もいました。休み時間を教室の中で本や教科書を読んで自習して過ごしましたが、その約20分間の間は誰も一言も喋ることはありませんでした。喋り出す勇気さえありませんでした。

「Take your medicine」とは「薬を飲みなさい」と直訳できますが、要するに教訓として罰を受ける、つまり飲むべき薬を飲んでことを正す、という意味になります。薬とは病気を治すものですが、正しくないことを「治す」ために皆「薬」を飲まされた日でした。

好ましくない状況に置かれても文句言わず向き合うという意味も

受けるべき教訓を受けるために「薬を飲む」という意味以外にも、また少し別の意味を持つフレーズでもあります。

I asked my TA stay in during lunch time to correct some test papers, but he took is medicine and didn’t complain; I think I’ll treat him to some candy tomorrow.
助手の子にはテストの採点をするためにお昼休みにも残ってもらうことにしたけど、彼は文句も言わずに引き受けてくれた。明日お礼のお菓子でも渡そうと思う。

これはアメリカでの高校時代のとき、TA(先生の助手である「teacher’s assistant」の略)にお昼休みを割いてまでテストの採点を手伝うように頼んだ先生が私にこっそりと言ってきた言葉でした。基本的にはTAとは授業時間の間のみ先生の仕事を手伝うものであり、それ以外の時間に手伝わせるものではありませんでした。それなのにテストが多く忙しい期間だったということでその先生はTAに特別休み時間を割いてまで手伝ってもらうことにしたのです。本来は先生自身の仕事のはずでTAを利用するべきものではないのですが、そのTAの生徒は何も文句を言わずに引き受けたのでした。その話を聞いた私は偉いTAだと思いました。

この場合の「took his medicine」は何かを正すために「薬を飲む」というよりは我慢して言葉を飲み込む、という意味に近いです。何かを「治す」ために薬を飲む、というよりはことを悪い方向に進んでしまうことを「予防」するための薬を飲む、といった概念に近いと言えるかもしれません。

何かを治すための「治療薬」であったり何かを予防するための「予防薬」であったりしても、「take your medicine」とはいずれにしても好ましくない事柄や事態を好ましい方向に持っていくための薬を運用するということは変わりありません。

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